暗記法、教えます。

私はもう10年以上、「教える」ということを生業にしてきました。

その中での経験則をこの場に書き残しておきます。

ぜひ読んでもらいたいのは

 

・塾に行っていないが、自分で勉強頑張りたい人

・自分の子どもにアドバイスをしてあげたい人

・自分と同じ「教える」仕事をしている人

 

こんなところでしょうか。

 

では、暗記について。

Q&A形式で書いてみます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Q.いつ覚えるのがいいのか?

 

A.原則は寝る前の時間を当てるべき。ただし、自分の生活リズムと照らし合わせて、ベストな時間枠を考えて、固定化するほうが大事だと思います。例えば、夜はすぐ寝てしまうタイプの人だったら、早起きして時間を作ればいいと思います。

 それよりも固定化して、習慣にしていくことの方に価値があります。習慣化は難しいので、”物理的ななにか”の助けがあるといいでしょう。例えば、”寝る前に勉強する人”は部屋の灯りのスイッチのところに張り紙をして、電気を消そうとするときに嫌でも目に入るようにするとか。決まった時間にアラームが鳴るように設定するとか。手帳の類でもいいのですが、あれは”手帳を開く”が習慣化されていないと形骸化します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Q.やっぱり何度も書くのがいいのですか?

A.あくまで私の意見ですが。答えは”ノー”です。何度も書くことのメリット・デメリットを並べてみます。

 

 メリット

 ・手が覚える

 ・努力の度合いが視覚化しやすい

 

 デメリット

 ・手が疲れる

 ・達成感を得てしまう

 ・”繰り返し”に向いていない

 

メリットの方はわかりやすいのでおいておいて、デメリットについて私見を述べます。

 

まず、達成感について。「えっ?達成感ってメリットじゃないの?」と思う人もいると思います。たしかに、メリットになる場面も多いのですが、今回の場合はデメリットだと私は考えています。”まとめノート頑張っちゃう系中学生” とか ”色分けキラキラノートに全力系女子” が同じ状況を作っていると思います。要は、その作業で満足しちゃうんです。でも目的はまとめノートや、インスタ映えノートや、漢字や英単語で埋め尽くされたノートをつくることではないはずです。

次に”繰り返し”の話。暗記の本質は”インパクト”と”繰り返し”です。(”インパクト”については別の機会に)そして”繰り返し”は間隔をある程度開けて行うのが効果的です。「ちょっと忘れかけてるな」ぐらいでもう一度頭に入れる感じ。何度も書いて覚える系は一度にやる量が多すぎて”繰り返し”には不向きです。ひとつひとつは軽く、繰り返しやすい状況を作っていきましょう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今回はここまで。

以上です。おわり。